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ごあいさつ


 令和3年6月1日院長として赴任して参りました廣谷 隆と申します。
私は、昭和55年に慶應義塾大学医学部を卒業後すぐに外科に入局し、一般、消化器外科の修練をした後に心臓外科学教室に入局しました。以来、大学病院を皮切りに各地の病院に心臓外科医として勤めた後、31年前に前職である東京都済生会中央病院に心臓外科開設とともに入職し、以来そこで多くの心臓手術を行い、平成21年以降の12年間は副院長を致しておりました。

 私は、分け隔て無くすべての患者さんに、あくまでも寄り添い、面倒見の良い、安心感と満足感を患者さんに感じてもらえる医療を提供することをモットーに医師を続けて居りますが、近年、病床過多のために急性期病院間で過当競争が激しくなり、多くの急性期病院が変貌致してしまいました。なかなか退院、転院できそうにない患者さんの入院を拒んだり、入院して間もなく、いまだ治療半ばであっても、患者さんご自身やご家族が望もうが望むまいが回復期の病院へ転院をすすめたりして、平均在院日数を短くし収益性を高めようとしています。また、病院の特徴を明確化して集客を促進するために専門病院化が進んだりしています。その結果、日本は世界でも対人口当りのコロナ感染者数が少なく、急性期病床が多いにもかかわらず、数少ないコロナ患者受け入病院で状況が逼迫してしまっています。

 このように変貌してしまった急性期病院では、もはや私の理想とする医療ができないと考えていた折、「全人的な医療を実践」し、「安心と満足」を提供し、地域の皆様と「喜びと幸せ」を共有することを理念として掲げ、50年の長きにわたり地域の皆さんに急性期から回復期、療養期に至るまで切れ目のない医療、介護を提供し続けている春日部厚生病院のことを知り、勇んで赴任して参りました。幸い、東京港区の救急協議会の会長をこれまで10年以上務めていたので、救急患者さんの「たらい回し」をはじめとする日本の救急が抱える多くの問題を熟知し、その改善策を心得ておりますので、救急車応需率(救急車からの搬送の要請に対して病院が応える率)が40%代と極めて低く深刻な状況の埼玉県、春日部市の救急の窮状を改善させることにも、周辺の急性期病院と密接に連携しながら貢献できると考えております。

 当院は、職歴が長く経験が豊富な職員が多く、50年近く「患者さんに寄り添い、地域の皆さんの幸せを約束できる医療」を実践して参った実績と誇りを持った職員ばかりですので、彼らと一緒に今まで以上に地域に貢献して参ることをお約束申し上げます。
2021年6月医療法人光仁会 春日部厚生病院院長 廣谷 隆
臨床研修協力施設
日本整形外科学会専門医研修施設