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ウイルス性肝炎(B型・C型)とは?症状・検査・治療|南部厚生病院 (春日部市)


ウイルス性肝炎とは?症状・原因・進行について

ウイルス性肝炎は、肝炎ウイルスが肝臓に感染することで起こる病気です。
自覚症状がほとんどないまま進行することが多く、肝臓は「沈黙の臓器」とも言われています。
日本では、現在でも多くの方がウイルス性肝炎に感染している、または過去に感染した経験があります。
一方で、医学の進歩により早期発見・早期治療で将来の重症化を防げる時代になっています。


*肝炎には一時的に起こる「急性肝炎」と、長期間続く「慢性肝炎」がありますが、本ページでは主に長期的な管理が必要となる慢性肝炎について解説しています。

日本におけるウイルス性肝炎の現状(疫学)

日本で問題となっているウイルス性肝炎の多くは、次の2種類です。
✅  B型肝炎
✅  C型肝炎

日本ではどのくらいの患者さんがいるの?

✅ 日本にはB型肝炎・C型肝炎を合わせて300万人以上の感染者・既感染者がいると考えられています
✅ その中には、自分が感染していることに気づいていない方も少なくありません

近年、検査体制や治療の進歩により全体の患者数は減少傾向にありますが、
未発見・未治療の方が今も一定数存在しているのが現状です。

ウイルス性肝炎が体に与える影響と進行

肝臓は、生命維持に欠かせない働きをしています。
✅ 体の中の毒素を分解する
✅ 栄養を蓄える
✅ エネルギーを作る

ウイルス性肝炎では、この肝臓に慢性的な炎症が起こり、肝細胞が少しずつ傷ついていきます。
炎症が長く続くと、肝臓に線維化が進み、次第に硬くなっていきます(肝硬変)。

その結果、肝機能が低下し、次のような症状がみられることがあります。

✅ 解毒・栄養の調整・血液を固める機能の低下
✅ むくみ・黄疸・だるさ・かゆみ など

さらに、傷んだ状態が長く続くと、肝がんが発生しやすくなります。


B型肝炎とは?原因・感染経路・治療について

B型肝炎とは?

B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)による感染症です。
日本では、出産時の母子感染や、若い頃の感染が長期間持続しているケースが多く見られます。

疫学(日本の特徴)

✅ 中高年層に感染者が多い傾向があります
✅ ワクチン普及により若年層の新規感染は大きく減少しています
✅ 現在も100万人規模の持続感染者がいると推定されています

主な感染経路

✅ 母子感染(出生時)
✅ 血液や体液を介した感染
✅ 性的接触

症 状

✅ 多くの場合、無症状
✅ 進行すると、だるさ・食欲不振・黄疸などがみられることがあります

検 査

✅ 採血のみで診断可能
✅ ウイルスの有無と肝臓の状態を調べます


次のような方は検査をおすすめします。
✅ 健康診断で肝機能異常を指摘された方
✅ 肝炎ウイルス検査を受けた覚えがない方
✅ 過去に輸血や手術を受けた方
✅ ご家族に肝疾患のある方がいる方

治 療

✅ 日本肝臓学会の治療ガイドラインに基づいて、ウイルスの増殖を抑える内服薬(核酸アナログ製剤)を使用します
✅ 核酸アナログ製剤により、肝炎の進行を抑え、
   肝硬変や肝細胞がんへの進展リスクを低下させることが期待できます
✅ ただし、リスクがゼロになるわけではないため、定期的な検査による経過観察が重要です
✅ 適切な治療とフォローにより、安定した生活が可能です

C型肝炎とは?症状・治療(完治可能)について

C型肝炎とは?

C型肝炎は、C型肝炎ウイルス(HCV)による感染症です。
過去の医療行為や輸血などによって感染し、長期間気づかれずに経過している方が多いのが特徴です。

疫学(日本の特徴)

✅ 主に高齢者に多い病気です
✅ 若年層の新規感染は非常に少なくなっています
✅ 日本では200万人規模の感染者・既感染者がいるとされています

感染経路

✅ 過去の輸血や手術
✅ 血液を介した感染

※「いつ感染したか分からない」という方も少なくありません

症 状

✅ ほとんどの場合、症状はありません
✅ 放置すると、肝硬変や肝がんの原因になります

検 査

✅ 採血だけで調べることができます
✅ 現在感染しているかどうかを確認します


次のような方は検査をおすすめします。
✅ 健康診断で肝機能異常を指摘された方
✅ 肝炎ウイルス検査を受けた覚えがない方
✅ 過去に輸血や手術を受けた方
✅ ご家族に肝疾患のある方がいる方

治 療

✅ 内服薬により高い確率でウイルスを排除(治癒)することが可能です
✅ 治療期間は通常8〜12週間程度と比較的短期間です
✅ 治療により、肝硬変や肝がんへの進展リスクを大きく低下させることが期待できます
✅ 通院治療が中心で、身体への負担は大きくありません
✅ ただし、肝硬変のある方をはじめ、一部の方では治療後も定期的な経過観察が必要です

肝炎は放置するとどうなる?肝硬変・肝がんへの進行

治療を行わずにいると、
✅ 肝硬変
✅ 肝がん
へ進行する可能性があります。
しかし、早期に発見し適切に対応することで、進行を防ぐことが可能です。


国立健康危機管理研究機構 肝炎情報センター