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健診コラム


2024.04.01

こんにちは、西部総合病院健診センターです。

春分の候、みなさまはいかがお過ごしでしょうか?
今回は骨密度検査についてご説明いたします。
骨密度検査は、「骨粗鬆症(骨粗しょう症)」(骨がもろくなり骨折しやすくなる病気)の代表的な検査です。
骨粗しょう症について説明しますと、骨強度(骨の強さ)が低下し、骨折を起こしやすくなる骨の病気です。
そもそも骨密度とは、骨を構成するカルシウムなどのミネラル成分が骨にどのくらい詰まっているかを意味しています。骨密度が低下すると骨折のリスクが高まります。
骨密度は20歳がピークとなりその後加齢とともに徐々に低下していきます。女性においては50歳前後で閉経を迎えるとエストロゲンという女性ホルモンが枯渇することに伴い、急激に骨密度が低下します。「骨密度が年齢とともにどのくらい変化しているのかをより正確に把握したい」という方は、骨量が変化しにくい20〜40代前半の間に骨密度検査をして、若いときの骨密度を把握しておくのが理想的です。

当センターでは、MD(microdensitometry)法(レントゲンで第二中手骨(ちゅうしゅこつ:人差し指の付け根部分、手のひらの骨)を階段状のアルミニウム板とともに撮影し、その濃淡や骨の状態などから骨密度を評価する)を実施しています。
近年ではレントゲン装置や画像サーバーの性能が向上したため、短い時間で質の高い画像を得ることができるようになっています。
この検査をお勧めする方は、

女性 65歳以上の方
男性 70歳以上の方
女性 閉経後~64歳 男性 50歳~69歳
・アルコールを多く摂取する(一日あたり日本酒1合以上)
・喫煙をしている
・大腿骨近位部(太ももの付け根部分)骨折の家族歴がある

などの方にお勧めします。
厚生労働省の調査(2019年度)によると要介護状態になった原因の第3位は「骨折・転倒」でした。なかでも、大腿骨(太ももの骨)を骨折してしまうと生活や移動が困難になるだけではなく、死亡率が上昇することが明らかになっています。健康寿命を伸ばすためにも、40代の早期から定期的に骨密度検査を受けることがおすすめです。

西部総合病院健診センターでは各種「健康診断」に係わるご相談をお受けします。
スタッフ一同、皆様からのアクセスをお待ちいたしております。
Y.U

2024.02.09

こんにちは、西部総合病院健診センターです。

今回は雇入れ時健康診断についてお話しいたします。
入社前健康診断や雇用時健康診断と企業によって名称の異なる場合がありますが、端的に言えば入職前後に会社に結果を提出する健康診断になります。
この時期、お問い合わせの多い雇入れ時健康診断ですが、労働安全衛生規則第43条では以下の項目の実施が義務付けられています。

1. 既往歴及び業務歴の調査
2. 自覚症状及び他覚症状の有無の検査
3. 身長、体重、腹囲、視力及び聴力の検査
4. 胸部エックス線検査
5. 血圧の測定
6. 貧血検査 (赤血球数、血色素量)
7. 肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP)
8. 血中脂質検査(LDL コレステロール、HDL コレステロール、血清トリグリセライド)
9. 血糖検査
10. 尿検査(尿中の糖及び蛋白の有無の検査)
11. 心電図検査(安静時心電図検査)

以上の11項目が基本となりますが、追加で必要な検査があったり、指定の健康診断書があったりと、会社によって様々となっております。
そのため、会社に雇入れ時健康診断の提出を求められた場合は以下を確認してみるといいかもしれません。

・追加で必要な項目はあるか。
・指定の健康診断書があるか。
・支払いは会社請求、または領収書提出のどちらになるのか。
・いつまでに結果を提出する必要があるのか。

当院では基本の雇入れ時健康診断は8,000円(税別)にて実施しておりますが、追加検査の実施等も可能となっておりますので、お困りの際はぜひお電話にてご相談ください。
原則、結果のお渡しには2週間いただいておりますので、提出期限に余裕をもってご予約いただきますようお願いいたします。

西部総合病院健診センターでは各種「健康診断」に係わるご相談をお受けします。
スタッフ一同、皆様からのアクセスをお待ちいたしております。
T.K

2024.01.15

2024年に入りまして最初のコラム更新ですので、1月も半ばにはなりますが、ご挨拶をさせていただきます。
本年も西部総合病院健診センターをよろしくお願いいたします。

さて、今回は喫煙と肺がんの関係についてお話いたします。

肺がんの主な原因として喫煙習慣があり、喫煙していない人と比べると、喫煙者が肺がんになるリスクは高くなっております。
また、タバコを吸わない人でも、周囲に流れるタバコの煙(副流煙)を吸うことにより、リスクが高まることもわかっています。
肺がん検診の種類としては、胸部X線検査と喀痰細胞診、胸部CT検査、また、リスクの検査としては腫瘍マーカーがあります。その中でも、さいたま市健診では以下の二つの検査を実施しております。

•胸部X線検査について
肺のX線写真を撮影し、がんを示す陰影がないかを調べます。肺がん診療の最も基本的な検査です。被ばく量も少ないため、広く普及している検査です。胸部X線検査では、肺がん以外にも、肺炎、肺結核、気胸、心肥大、胸膜炎などの病気を発見することができます。
•喀痰の検査について
肺がんの場合、がん細胞が痰の中に剥がれ落ちることがあるため、痰を調べてがん細胞を検出します。痰の中にがん細胞が混じっていないか調べる検査になります。喫煙をされ、痰が出やすい方に特に受診をお勧めしています。

この二つの検査を組み合わせることでより精度を高めることができます。
がん検診の目的は、がんを早期発見し、適切な治療を行うことで、がんによる死亡を減少させることにあります。

みなさんは、すでに今年度の肺がん健診を受診されましたでしょうか?
人生を健康に長く楽しむためにもがん検診の受診をご検討ください。

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Y.K

2023.11.29

今回は、「クレアチニン」検査についてお話しいたします。

クレアチニンとは、クレアチンリン酸という筋肉が運動するための重要なエネルギー源、物質が代謝されたあとにできる老廃物です。クレアチニンは腎臓でろ過されて尿として排出されるため、血中のクレアチニンの濃度が上昇していることは腎臓の機能が低下していることを意味します。

一方、クレアチニンが腎臓のはたらき以外で高くなる場合もあります。
クレアチニンの数値は筋肉量に比例します。運動・筋力トレーニングや高タンパク食の摂取によって筋肉量が過剰に多い場合には、クレアチニンの数値も高くなります。反対に、過剰に痩せていて筋肉量が少なくなっている場合には、クレアチニンの数値が低くなります。
クレアチニンの検査ですが、腎臓の機能が半分まで低下しないと高い値をしめさないという欠点があります。そのため、より精度の高い検査であるという推算糸球体濾過量(eGFR)の検査を追加して行うこともあります。

腎臓のことはあまり知られていませんが、とても大切な臓器です。生活習慣で改善できる可能性もありますので、定期的に検査を行い、健康にいたわってあげましょう。

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Y.U(宇)

2023.09.05

残暑厳しい折いかがお過ごしでしょうか。
今回は胃部X線検査(胃バリウム検査・胃部レントゲン検査)と胃部内視鏡検査(胃カメラ)の違いについてご案内します。

一口に胃部検査と言っても胃だけを検査するのではなく、検査範囲は食道・胃・十二指腸におよび、炎症や潰瘍を調べます。
協会けんぽをはじめとする会社健診や人間ドックなどで胃部検査が選択制になっていることが多いと思います。胃部X線検査を選択される方は「胃カメラが怖い」「(胃カメラと比べ)費用が安い・追加費用がいらない」という理由で胃部X線検査を選択されている方もいます。今回は「結局どっちがいいの?」「追加費用を払う価値があるのか?」という疑問にお答えします。

簡単に違いを説明すると胃部X線検査は、バリウムを飲み、バリウムの付着具合で消化管に異常がないか画像で調べますが、胃カメラは直接胃など臓器を観察します。

結論から申し上げますと「胃部内視鏡検査(胃カメラ)」をお勧めします。

1つ目の理由は、胃部X線検査に比べ小さな異変にも気づきやすいことから、早期胃がんの発見には胃カメラのほうが優れていると言われています。また、食道はバリウムが付着しにくく異常を発見しにくいことから食道の観察には胃カメラが優れています。
2つ目の理由は、胃カメラの場合、もしがんを疑う病変が見つかったら検査中に組織の一部を採取し、病変が良性か悪性かを調べる検査(生検)を行うことが可能です。

バリウム検査で病変が見つかった場合もどのみち胃カメラで検査を行うことになります。
もちろん、胃カメラにも嘔吐反応が出やすいことや、費用が胃部X線検査に比べてかかる、医師の腕に左右されるデメリットがあります。
ですが、胃カメラのほうが診断精度に優れるというデータあります。
「バリウムを飲むのが嫌だ」「いつも胃部X線検査で要精査だ」「もっと詳しい検査が受けたい」と思われる方は、ぜひ胃カメラでの検査をご検討ください。

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Y.U

2023.07.31

こんにちは、西部総合病院健診センターです。

今回は「血圧」についてお話します。
健康診断の時だけでなく、色々な場所で気軽に測ることのできる血圧ですが、2つの数字がそれぞれ何を示しているかご存じですか?

高い方の数値を「収縮期血圧」と言い、心臓が収縮して血液を送り出しているときの数値になります。
反対に低い方の数値を「拡張期血圧」と言い、心臓が拡張して血液が戻っているときの数値になります。

日本高血圧学会によると
収縮期血圧:130(mmHg)未満
拡張期血圧:85(mmHg)未満
を基準値としており、どちらかがこの数値を超えていると心血管病(心筋梗塞など)の発症リスクが高まると言われています。

心血管病は症状がないまま病状が進行し、心臓発作や脳卒中、時には死に至る場合もある危険性の高いものです。
濃い味付けやお酒が好きな方、運動しない方など注意が必要でしょう。

健康診断にしばらく行っていないけどふと血圧を測ってみたら高かったという方、ぜひともこの機会に健康診断を受けてみてはいかがでしょうか。

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T.K

2023.7.5

今回は、健康診断を受診して尿酸値が高かった!尿酸値が高いと体にどのような影響があるのだろう?
そんなお悩みについてお話しをしていきます。

そもそも、尿酸値とは、血液中の尿酸の濃度について示しています。
尿酸とは体内のプリン体の最終代謝産物ですが、そのプリン体は新陳代謝によって作られるものや、食べ物によって取り込まれるものがあります。
尿酸は7.0mg/dLまでが基準値内で、これを超えてしまうと高尿酸血症と言われます。

尿酸値が高いと痛風になるのではないかと思われる方がいると思いますが、
実は、痛風だけではなく、高尿酸血症は心血管疾患や慢性腎臓病など、動脈硬化に関連した疾患のリスクにもなります。
では、尿酸値を下げるにはどうしたら良いのか?

尿酸値が高くなってしまうのは、生活習慣の乱れが影響しています。

・栄養バランスの取れた食事を心掛けること
・適度に運動をすること
・水分を十分にとること
・アルコールの摂取量を減らすこと

以上のことを心掛けて、毎日の生活習慣を見直してみてください。

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Y.K

2023.6.10

今回は「保健指導」についてお話いたします。

まず前提に、「保健指導」という言葉はご存知でしょうか?
「保健指導」とは40歳~74歳までの方を対象とした公的医療保険加入者の保険制度です。
正式名称は「特定保健指導」といいます。
対象者は生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く期待できる方に対して、専門スタッフ(保健師、管理栄養士など)が生活習慣を見直すサポートをします。対象者には基準値があります。

腹囲男性85cm以上
  女性90cm以上
もしくはBMI25以上いずれかに該当する人で
①空腹時血糖:100mg/dl以上またはHbA1c:5.6%以上
②中性脂肪:150mg/dl以上またはHDLコレステロール40mg/dl未満
③血圧:収縮期130mmHg以上または拡張期85mmHg以上

・腹囲が基準を超えた人は、上記①~③が2つ以上該当もしくは1つ以上該当で喫煙歴がある方
・BMIが基準を超えた人は、上記①~③が3つ以上該当もしくは2つ以上該当で喫煙歴がある方

対象者は保健師等の支援のもと生活習慣を振り返り行動計画を立てます。
その後生活習慣の行動目標設定し保健師支援の下、目標達成に向けた行動に取り組みます。

行動目標例
・体重測定
・食事管理
・運動記録やストレッチ、ウォーキング等

生活習慣が気になっている方や見直したい方一度実施してはいかがでしょうか。
身近にも保健指導を受けて10kg程度体重を落とした方がいます。
毎日運動や食事管理をして現在も体重を維持し続けております。
健康診断で病気のリスクを少しでも改善していきましょう。

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Y.U(宇)

2023.4.3

今年度も西部総合病院健診センターをよろしくお願いいたします。

今回は「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」について
お話します。

この検査は糖尿病に関する検査の一つです。
赤血球に含まれるヘモグロビンのうちブドウ糖が結合したヘモグロビンがどのくらいの割合で存在しているかをパーセント(%)で表したものです。

糖尿病といえば、血糖値を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、血糖値は食事や運動などで変動が大きい指標です。
その点、HbA1cは採血時から過去1~2カ月間の血糖値を反映しますので当日の食事や運動など短期間の血糖値による影響を受けません。
「健診前だから食事を抜いた」「2~3日運動している」といった一時的な手段では効果がありません。

ちなみに、HbA1cの正常範囲値は、糖尿病治療ガイドライン(日本糖尿病学会)によりますと「4.6~6.2%」です。
特定保健指導の基準値によりますと、「5.6%未満」になります。

日本糖尿病学会によると、
6.0~6.4%:糖尿病の可能性が否定できない
6.5%以上:糖尿病が強く疑われる
と定義されています。

年齢によって基準値は変動していきますが、おおむね「5.5%未満」が正常値の範囲内だといえます。

血糖値が高め、糖尿病が気になる方は是非この検査を追加してみてください。

西部総合病院健診センターでは各種「健康診断」に係わるご相談をお受けします。
スタッフ一同、皆様からのアクセスをお待ちいたしております。         Y.U

2023.2.15

本年度の健康診断は受けましたか?

さいたま市では住民健診として「のびのび健診」
(特定健診)を実施しています。

また、各種がん検診は、とても充実した内容の検診を
格安で受診できます。

勤務先での健康診断は「法定健診」と言われ、
労働者の健康を守るために、事業者において実施されます。
新年度の入職前には「雇用時健診」を提出する方もおられると思います。
最近は勤務先で行う健診ではなく、個人でかかりつけ医などで受診するようにと、
世の中も変化しています。

また、しばらく健康診断はしていないし、なんとなく体調も気になるし…
という方には人間ドックもお勧めです。

西部総合病院健診センターでは各種「健康診断」に係わるご相談をお受けします。
スタッフ一同、皆様からのアクセスをお待ちいたしております。

2023.1.10

はじめまして。西部総合病院健診センターです。

「健康社会をめざして」のお話を始めました。

皆さん、健康診断を受けていますか?

*元気でいたいから、毎年受けている。
*会社や学校からいわれた健診は、受けないといけないから受ける。
*市報で「健診を受けましょう。」といわれても、かかりつけ医もいないから、
 どこで受けたらよいか、わからない。
*自分は「健康」だから、健康診断なんて必要ない。

などなど…受ける受けない、理由は様々です。

「健康診断」を受けて、「健康であること」や「症状のない病気が隠れていないか」を確認しましょう。

健診センターでは皆様が健やかな日々を過ごせるよう、お手伝いいたします。

スタッフ一同、皆様からのアクセスをお待ちいたしております。